なんとも物悲しいメロディーを静かに奏でるCD。これは雨の日なんかに家の中でそっと聴いておきたいCDです。ドイツの港町ハンブルグのパーカッション/ヴィブラフォン奏者 Sven Kacirekの「The Kenya Sessions」というCD。
「The Kenya Sessions」という名の通りケニアで現地レコーディングされたコンセプトアルバム。ケニアの現地のアーティストたちもセッションで参加している。
ジャンルでいえば一体何なのだろうか。アンビエント・エレクトロニカにラテンやアフリカンな印象のビートがなんとも異様な音楽を生み出しています。民族音楽なのだろうか、言語こそわからないが、ケニアの人々と思われる歌声がサンプリングされている。
しかしながら、それらを打ち消すような悲しいメロディーのアンサンブルのため陽気ではない。悲しい。本当に悲しくなる音楽だ。アルバム全体を通して雰囲気は独特。これは、ただの民族音楽では終わらない衝撃の1枚です。本当にオススメです。エレクトロニカ好きは、死ぬまでにぜひ一度聴いてほしいCDです。