Teenage Bad Girlというエレクトロ・ユニットの2011年のアルバム『Backwash』です。最初にこの衝撃的なアートワークを見た時は、ヒーローもののアニメかゲームのサウンドトラックかと思いました。ロゴもいかにもヒーローものだ。ジャンルもアメリカのメロコアかガールズポップバンドっぽい。
しかし中身は、おしゃれでメロディアスなハウス・エレクトロ。インストではなく歌ものです。アートワーク以上に想像を超えるめちゃくちゃファンタジックで素敵な楽曲ばかりです。ゲームのピコピコ音もあれば、クラブで盛り上がりそうなアゲ系のシンセサイザー。まるで冒険の物語をこの1枚に閉じ込めたようなスペクタクル！
たぶん、80Kidz、ダフト・パンク、Tesla Boy、BreakBotなどのロックエレクトロやハウスが好き方なら、きっとTeenage Bad Girlも好きですよ。
このアルバム収録の『Fast Blood Delivery』は、ぼくが本当に大好きな曲。RPGゲームのBGMにありそうなメロディアスで、テンポもいい最高に心地よい楽曲です。iPhoneからこの曲が流れれば、まるで自分はロールプレイングゲームの主人公のよう、いつも風景がゲームのダンジョンのよう。メロディアスなボーカルものもあれば、『Black Hole』『Hold Me Tight』『Boogie Toy』とか、結構ハードコアなクラブミュージックもあり、本当にカッコイイCDです。
アルバム最後を飾る曲『Jumping Judas』では、なんとあの伝説のヒップホップ・トラックメイカーである故J Dillaを兄に持つ、Illa Jがラッパーとして参加。