【ビジネス用語の雑学】統轄と統括の違い

統轄と統括の違い

統轄と統括の違い

契約書などで「統括」と「統轄」が混在して使われます。定款などの公文書をつくる際の参考になれば、と思います。

「統括」に統一される方向にある

下記の参考サイトによれば、じつは結局どちらも全く同じ意味らしいです。そもそも「統括」は「統轄」の用字簡易化されたものだそうで、「統括」に統一される方向にあるとのこと。

総括・総轄・統括・統轄

以下がその参考元の記事です。

1)「総括」とは、本来、総合的に締めくくり、まとめる、という意味です。
これに類似した用語として、「統括」または「統轄」がありますが、「総括」は、上から権限に基づいて対応するのではなく、会議などで意見を出し合い、それを調整してくくりをつける、という場合に用いるのが通常の用法です。

2)「総轄」も、総合的に締めくくり、まとめるという意味で「総括」と同趣旨です。最近では、用字の簡易化の関係で、「総轄」は一般には使用されず、「総括」に統一される方向にあります。

3)「統括」とは、上位の立場にある者が、その管轄下にある他の者を包括的に掌握しておさめること、または、上位の立場にある者が、自己の所管に属する事務を総合的に締めくくることを意味します。

4)「統轄」も同義語ですが、用字の簡易化の関係で、「統括」に統一される方向にあります。

5)上記の各用語は、いずれも行政事務の運営に由来するものですが、契約書や経営管理上の用語としても用いられています。